財務諸表の読み方講座~導入編~

最近は家庭菜園づくりにはまっています。

ご無沙汰しております。公認会計士・税理士の金子です。

(流行りのDIYです)

本日からしばらくは、【財務諸表の読み方】というテーマでお送りします。

財務諸表??

難しそう、数字嫌い、等々色々な声が聞こえてきそうなので、

面倒くさいこと嫌い、大雑把代表を自負している私が

とりあえず、ここだけは知っていただきたい点を紹介します。

今回は導入ですので、そもそも財務諸表って何よ?という解説をしていきます。

さて、財務諸表とは何でしょう。

はい、財産・負債・経営成績を記載する表です。

固いですか?

では、「会社が持っているものと、1年間の活動結果の集計表」

でいかがでしょう。

それぞれ、

会社が持っているものの集計表=貸借対照表

1年間の活動結果の集計表=損益計算書

です。(他にも財務諸表はありますが今回は割愛)


会社が持っているものの集計表=貸借対照表

会社が持っているものってどんなものがありますか?

現預金、車両、有価証券・・・

他にも、借金とかもありますね。

あとは、売掛金(=後でお金をもらえる権利)や買掛金(=後でお金を支払う義務)があります。

これらが、一つの表(=貸借対照表)にまとめられている集計表です。


1年間の活動結果の集計表=損益計算書

会社は当然何らかの活動をしていますよね。

これらの結果、要は儲かったか損したかが一目で分かるのが、損益計算書です。

損益計算書では売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益に利益が区分されています。

売上総利益

・・・会社の本業からの純粋な利益です。ここが赤字だったらかなり厳しいです。

   ビジネスモデルの変更や廃業も視野に入れる必要ありです。

   いわゆる粗利ってやつですね。

営業利益

・・・売上総利益から人件費や本業に関連する費用(家賃とか、広告費とか)を

   引いたものです。ここが黒字ならば一安心

経常利益

・・・本業以外の収益や費用を営業利益にプラスマイナスします。

   受取配当金とか、借金の利息とかですね。

   資金繰りが厳しい(=借金多い)会社だと営業利益は黒字でも経常利益が

   赤字になったりします。

   経常の意味そのままで、毎年の経常的な利益がここで分かります。

当期純利益

・・・経常利益から特別(=たまにしか発生しない、すごく多額)な利益や損失を

   加味します。

   補助金の収入があったとか、火災があったとかです。

   上記からさらに税金を控除して算出されますので、

   この利益が今年の最終的な成果です。


いかがでしょう。難しかったですか?簡単ですよね。

財務諸表の知識はこの程度でOKです。

経営者として、ビジネスマンとして、最低限把握していく必要がある部分ですので毛嫌いせずに少しずつ自社の財務諸表を眺める習慣をつけましょう。

(上場企業なら公開されてますよ)

今後は、貸借対照表を読んでみよう編、損益計算書を読んでみよう編、財務諸表を使った経営分析をしてみよう編と進めていきますので乞うご期待。

今日も楽せず、楽しい1日を過ごしましょう。

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