個人型確定拠出年金(iDeCo)解説②
昨日の投稿では3つのメリットをご紹介しましたが、実際にどれぐらいお得なのでしょう。
事例で見てみましょう。
事例:F君のケース(※会社の制度に確定給付、企業年金はないこととします)
サラリーマンのF君。32歳、奥様は専業主婦で子供は1人。年収は1500万円です。副業はなし。彼は今年から60歳まで、iDeCoを始めます。お金持ちなので、サラリーマンの限度額一杯(23,000円/月)拠出します。彼の場合、所得税率は33%のテーブルです。
したがって、1年で、23,000円×12×33%=91,080円の節税効果が得られます。これがメリット①ですね。これが、60歳まで続くので、28年間で255万円の節税ができます。将来年収はもっと増えるでしょうから、税率があがれば当然節税効果も大きくなります。
さて、60歳になったので一括で現金を受け取ります。積立額は23,000円×12ヶ月×28年ですので、約773万円です。(運用益も損も無視します)ここでメリット③です。退職所得として受け取るのですが、このケースでは税金は発生しません。つまり、28年間で255万円の節税メリットだけを享受できます。
上記では考慮していませんが、メリット②である上記の運用益に対する税金も原則課税されません。住民税も当然減額されます。10%としても28年で77万円程度。
超低金利のご時世でこれは凄いと思いませんか。
メリットばかり説明しましたので、次回はデメリットをご説明しますね。