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財務諸表の読み方講座~貸借対照表を読んでみよう編~

ジャンプ+の週刊ジャンプ購読が月900円なことに遅まきながらようやく気づき、早速購読しました。

おはようございます。公認会計士・税理士の金子です。

本日も予告通り、【財務諸表の読み方】というテーマでお送りします。

さて、先週は導入編として財務諸表って何??という点の解説を致しました。

財務諸表は、「会社が持っているものの集計表と1年間の活動結果の集計表」です。細かい内容については前回のブログをご覧ください。

今回は「貸借対照表を読んでみよう編」として貸借対照表を少し掘り下げます。

貸借対照表=会社が持っているものの集計表

でしたね。

貸借対照表には会社が持っているものが記載されます。

持っているものと言っても様々ですので、

まずはこれらの持っているものを大きく二つに分けましょう。

(会社が分かりにくければ、ご自身の持っているものに置き換えて考えてみてください)

資産と負債に分けます。

こういう用語嫌いかもしれませんが、それぞれこういう事です。

資産=お金や売ったらお金になるもの、サービスが受けられる権利

(手に入れたら嬉しいものは大概資産です)

負債=お金を払わなければいけない義務、サービスをする義務

(持っていたら落ち込むものは大概負債です)

現金!貰ったら嬉しいから資産。

家!買ったら嬉しいから資産。

住宅ローン!金額見ると凹むから負債。

こんな感じで分けていけば大体合ってます。

貸借対照表では資産を資産の部に負債を負債の部に集計します。

こんなイメージです。

(ペイント難しすぎです。)

黄色部分は差額です。(資本金とかですが気にしなくていい)

したがって、貸借対照表を見れば、その会社が何を持っているのか一目瞭然というわけです。

そんなことは分かってる!!貸借対照表を読むときにどこを見ればいいの?

という、ハイレベルな方々にも対応するため、とりあえずは貸借対照表のここだけは見て欲しい点をご案内します。

ずばり!

「上の方(笑)」

です!!!

なんのこっちゃですが、資産の部も、負債の部も大体の会社が上の方に、

いわゆる流動資産・負債(=近いうちにお金をもらったりお金を支払うもの)が記載されています。

これらの比率(流動資産/流動負債)を見てください。

どういうことか?上記は、流動負債に対してどれぐらいの流動資産を持っているかの比率です。

だから何ってお話ですが、

ここを見ればその会社の資金繰りがだいたい分かるのです。

流動資産は、お金そのものや近いうちにお金をもらえる権利です。

流動負債は、近いうちにお金を払う義務です。

そいうことは、流動負債>流動資産だとしたら、

資金ショート(お金足りない状態)は目の前ですね。

だいたい流動負債に対して2倍は流動資産が欲しいところです。

(最悪2回ぐらいは今のままでも支払えるから)

ということで、上記の比率が200%程度あると割と安心です。

いかがでしょうか。

貸借対照表の読み方がざっくり分かっていただけたでしょうか。

(専門家でない限りざっくりでいいです)

次回は、損益計算書を読んでみよう編、財務諸表を使った経営分析をしてみよう編と進めていきます。

今週も楽せず、楽しい日々を過ごしましょう。

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