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消費税が廃止された世界ってお得なの?

  • 8月3日
  • 読了時間: 4分

ついに決まりましたね。

食料品の消費税1%だそうです。


今回は1%になる前に、そもそも消費税がなくなった世界を想像してみたいと思います。


どうも、公認会計士・税理士、印紙税管理士、お肉博士、

LEOVISTAレガシースポンサーの金子です。


消費税がなくなったら世界って?

「消費税を廃止しろ」という主張は、選挙のたびに耳にします。


では実際に、消費税が10%(食料品などは8%)から0%になったら、

暮らしや経済はどう変わると思いますか?


今回は家計・事業者・国という3つの立場から考えてみます。


家計は月に数万円単位で変わる

消費税がなくなれば、消費者にとっては分かりやすいプラスです。


税抜1万円の商品は、現在は税込1万1,000円ですが、

消費税がなければ1万円で買うことができます。


仮に、ある家庭が年間400万円を消費税のかかる買い物に使っているとします。

標準税率10%の商品だったと単純化すると、

現在の消費税負担は年間40万円ほど。

これがまるごとなくなる計算です。

月にすると3万円台。

子育て世帯など消費支出の大きい家庭ほど、恩恵は大きくなります。


もっとも、家賃や医療費、学校教育費などはもともと非課税なので、

実際の減少額は世帯によって差がありますが。


ただし、物価は本当に10%下がるのか、という懸念があります。


税率がゼロになったからといって、

店頭価格が素直に10%下がるとは限りません。


税抜1万円の商品が、現在は税込1万1,000円で売られているとします。

理屈のうえでは税込1万円になるはずですが、

事業者が税込価格を1万1,000円のまま据え置き、

実質的な値上げに利用する可能性は十分にあります。


特に、人件費や原材料費の上昇が続く業界では起こりやすい動きです。

価格競争の激しい小売業界では値下げが進みやすい一方、

競争の弱い業界やサービス業では、

税込価格があまり変わらないことも今までよくありました。


事業者は金銭的には影響がない

課税事業者は、売上時に受け取った消費税から、

仕入れや経費で支払った消費税を差し引いて納税しています。

一旦、特例関係は無視します。


消費税が廃止になっても、会社の利益が増えるわけではありません。

正常に価格転嫁できていた事業者にとって、

消費税はもともと預かり金(的な)にすぎず、

廃止による直接の利益インパクトは限定的です。


一方で、経理や税務にかかる事務負担は大きく軽くなります。

したがって、この意味ではお得になります。


前述した便乗値上げをする場合は利益出ますけどね。。


さらに、消費税がなくなれば、

免税事業者・課税事業者という区分や、

インボイス(適格請求書)制度そのものが意味を持たなくなります。


制度対応や取引先との調整に追われてきた小規模事業者・フリーランスにとっては、

大きな負担軽減になるでしょう。


一方で、益税がなくなるので免税事業者は手取り減りますが。


システム改修は一大イベントになる

見落とされがちですが、確実に発生するのが大規模なシステム改修です。


レジ、会計ソフト、販売管理システム、請求書発行システム、ECサイト、券売機など、

消費税額を計算している仕組みは社会のあらゆる場所にあります。

単純な税率の書き換えでは済まず、

経過措置や返品処理、インボイス関連機能の撤去なども必要になり、

改修範囲は広範囲に及びます。

全国のシステム会社に改修依頼が一斉に殺到することになるでしょう。


システム会社大儲けだよな~


景気には追い風、でも過熱のリスクも

消費税の廃止は、消費全体を押し上げる効果が期待できます。

可処分所得が実質的に増えるため、家計の消費意欲が高まりやすくなるからです。

景気の落ち込み局面では、消費刺激策として語られることが多いのもこのためです。


一方で、需要が急に増えすぎれば、モノやサービスの供給が追いつかず、

価格が上昇する可能性もあります。

税率を下げたのに、

需要増によって結局価格が上がってしまうというねじれも起こり得ます。


これはめちゃくちゃありそう。


最大の論点は「税収」

そして最も大きな問題が、国の税収です。


消費税は国と地方の税収の中でも大きな割合を占めており、

社会保障(年金・医療・介護)の財源にも充てられています。

これが丸ごとなくなれば、

代替財源をどう確保するかが避けて通れない論点になります。


他の税を引き上げるのか、

社会保障の給付水準を見直すのか、

国債でまかなうのか。

ここは経済学的にも政治的にも意見が大きく分かれるところです。


個人的には給付を減らして不便を受け入れるのがいいと思ってます。


まとめ

消費税廃止は、家計にとっては分かりやすいプラスに見えます。

事業者にとっても、事務負担の軽減やインボイス問題からの解放という利点があります。


しかし、その裏側では

「価格転嫁は本当に進むのか」

「失われた税収をどう埋めるのか」

という、簡単には答えの出ない問題が待っています。


みなさんは消費税のない世界はどう思いますか?


楽せず楽しく生きましょう。

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