人生の後悔
昨日は十数年来の友人たちと会いました。
彼らは高校時代のバスケ部の仲間です。
私は小学校からミニバスを始めて、中学、高校と結構な時間をバスケットに注いできました。
10歳から18歳までは特にバスケットのことを四六時中考えていました。
高校時代はさらに厳しくバスケをしていたので、彼らとは家族よりも長い時間を共に過ごしていました。
そんな濃密な時間を過ごした仲間とずっと疎遠だったんです。
どうしてだと思いますか?
原因は、後悔の象徴だから。
自慢ではないですが、私はその場その場で全力を尽くしてきた自負があるので、滅多に後悔しないんです。
当然、日々反省はしてますが、後悔はしていません。
高校時代の部活が人生の唯一の後悔です。
高校卒業して15年。昨日はその後悔を直視するいい機会になりました。
なぜ、後悔しているのか。
それは「立ち向かえなかったから」です。
オープンな場所で詳しくは説明できない(昔の部活ではよくあったと思いますが)のですが、要は顧問に対して立ち向かえなかったんです。
キャプテンとして、チームをまとめて、引っ張っていく必要があったのに、自分のことで精いっぱいでした。
言うべきこと、やるべきことは分かっていました。
でも、言えなかった、守れなかった。
反抗すると、心が削られる(あえて、こう表現します)から。
やがて、考えることをやめました。
今日をどう乗り切るか。怒られずに済むか。
こんな状況でバスケ上手くなる訳ないですね。
最後の大会は、よく分からないまま負けてしまいました。
唖然として、悔しさもなかったです。
今になって「こうすればよかった」、「こう言えばよかった」とか思い浮かびます。
当然、そこから学んだことを自分の行動に活かしているので、今は同じ状況になっても、自分で考えて行動に移せています。
だから後悔は当時のことだけです。
でも。
この後悔って消えないんですよ。
どんなにそれを教訓にしても、その糧を活かして残りの人生がうまくいっても。
だから、皆さんにもお伝えしたい。
考えることをやめないでください。
困難に立ち向かうことをやめないでください。
後悔は消えません。
毎日、部活が憂鬱だった。
他の友人が遊んでいるときにも、倒れるまで走った。
心が削られて、つらくて、情けなくて、泣いた。
・・・結果は出なかった。
思い返すと今でも、自分が情けなくて悔しくて泣けてきます。
この後悔を背負って生きていきます。
元 沼田高校バスケットボール部 主将
金子 洋樹