【2025年税制改正】「103万円の壁」が123万円に!?働く人に朗報の改正内容を税理士が分かりやすく解説
- 金子 洋樹
- 7月14日
- 読了時間: 4分
この週末はついに我らがLEOVISTAの初陣ということで、
バスケットの試合を見に行ってきました。
千葉県大会の関東ブロック予選だったのですが、
準決勝敗退という結果でした。
チームとして練習試合を含めて初めての試合ということもあって、
いろいろ探りながらの試合運びでしたが、
選手たちの本気で取り組む姿勢を観れて、
スポンサー企業として非常に楽しめました。
次戦に向けて頑張ってください!
どうも、公認会計士・税理士、印紙税管理士、お肉博士、
LEOVISTAレガシースポンサーの金子です。
※細かい部分はカットしています。詳細はお尋ねください。
やっと変わった!103万円の壁
パートやアルバイトで働いている皆さん、お待たせしました!
2025年の税制改正で、あの有名な「103万円の壁」がついに見直されます。
「年収103万円を超えないように、12月は働く時間を調整しなきゃ...」
なんて経験、ありませんか?
これからはそんな心配が少し楽になりそうです。

そもそも「103万円の壁」って何だっけ?
簡単に言うと、年収103万円以下なら所得税がゼロ、かつ親や配偶者の扶養にも入れるけど、それを超えると扶養から外れちゃう、、、
という労働意欲を削いでくる金額キャップのことでした。
この103万円の正体は:
- 基礎控除:48万円(誰でももらえる控除)
- 給与所得控除:55万円(給与をもらう人の必要経費みたいなもの)
合計103万円だったんですね。
2025年改正で何が変わるの?
控除額がアップ!
- 基礎控除:48万円 → 58万円(+10万円)
- 給与所得控除:55万円 → 65万円(+10万円)
つまり、合計【123万円】が新しい壁になります!
学生さんには更なる朗報
19歳以上23歳未満の学生なら、なんと【150万円】まで大丈夫になります。
いつから変わるの?
2025年12月1日から新制度スタートです。
ちょっと変わってるのが、年の途中(12月)から始まること。
つまり:
- 2025年1月~11月:従来の103万円ルール
- 2025年12月~:新しい123万円ルール
年末調整で帳尻を合わせる感じになりますね。
実際どのくらい得するの?
パート主婦の場合
今まで: 月8.5万円程度でセーブ(年103万円)
これから: 月10万円程度まで働ける(年123万円)
月約1.5万円、年間約20万円多く稼げるようになります!
大学生アルバイトの場合
今まで: 年103万円でセーブ
これから: 年150万円まで大丈夫(特定扶養控除対象者)
バイト代を気にせず、もっと自由に働けますね。
でも要注意!社会保険の壁は別物です
税金の壁は上がりましたが、社会保険の壁はそのままなので注意が必要です。
社会保険の壁(変更なし)
- 106万円の壁:大企業のパート(週20時間以上など条件あり)で社会保険加入
- 130万円の壁:配偶者の社会保険の扶養か
ら外れる
複雑な「壁」の整理
1. 123万円:所得税がかからない+扶養控除OK
2. 130万円:社会保険の扶養から外れる
3. 150万円:配偶者控除が満額もらえる上限
ちょっとややこしいですが、それぞれ別の制度なんです。
会社員の方も要チェック
扶養家族がいる方
配偶者や子どもの収入が123万円以下(学生なら150万円以下)なら、扶養控除がバッチリ使えます。
会社の総務・経理担当者
年末調整のシステム更新が必要です。早めの準備をお忘れなく!
配偶者控除・配偶者特別控除はどうなる?
配偶者控除については、別の仕組みがあります:
- 103万円以下:配偶者控除38万円(満額)
- 103万円超~150万円以下:配偶者特別控除38万円(満額)
- 150万円超~201万円以下:配偶者特別控除が段階的に減額
つまり、配偶者の場合は実質的に150万円まで満額の控除が受けられるんです。
税理士からのアドバイス
1. 計画的に働こう
12月から新制度なので、年間を通じた収入管理が大切です。特に11月までは従来ルールなので、うっかり超過しないよう注意してください。
2. 社会保険も含めて総合判断を
税金だけでなく、社会保険料や将来の年金のことも考えて、どのくらい働くかを決めましょう。
3. 迷ったら専門家に相談
家庭の状況によって最適解は変わります。不安な方は税理士に相談することをおすすめします。

まとめ
2025年の税制改正で、多くの働く方にとって選択肢が広がります。でも、制度を正しく理解して活用することが大切です。
「もう少し働きたいけど、壁があるから...」と諦めていた方には朗報ですね。
新しい制度を上手に活用して、より良い働き方を見つけてください!
困ったときは専門家に相談を
税金や社会保険の仕組みは複雑です。迷ったときは、遠慮なくご相談ください。
あなたの状況に合わせた最適なアドバイスを提供します。
楽せず楽しく生きましょう。
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