インボイスのニュースに税理士がツッコむ
本日で令和4年度も終わりですね。
来週から新年度が始まります。
今年度はいろいろありすぎで楽しい1年でした。
年度最後のダイエット勝負は負けてしまいましたが、
2か月で7.6キロ落としたので、
ダイエット自体は成功と言っていいでしょう!
新年度も1日1日を楽しんでいきます。
とりあえず花見したいです。
どうも、公認会計士・税理士・印紙税管理士・お肉博士の金子です。
さて、本日もインボイス制度についてです。
今回は少し視点を変えて、実際のニュース記事についてコメントします。
あくまで私のスタンスは、インボイス制度自体には疑問がある立場です。
消費税の適正計算が目的であれば、
インボイスを発行するだけでよく、
登録制にする必要はない、との立場です。
その上で今回コメントするニュース記事はこちら。
TBSのネットニュースが目に留まったので、
そちらを検証していきましょう。
書き出しはこんな感じ。
半年後に始まる「インボイス制度」。企業や個人事業主が納める消費税のルールが大きく変わります。国が納税額などをしっかり把握するというのが目的なのですが、この制度で負担が増えるとの懸念の声が出ています。
ふんふん。確かに懸念の声は出ていますね。
実際に負担増は間違いないです。
そんな中、取引先の出版社から「なるべくインボイスに登録してほしい」との通知が来ました。
なぜ?ということに関しては、過去の記事をご参照ください。
リンク→インボイス制度の会計処理
簡単に言うと、インボイス制度に登録していない事業者と取引すると、
めんどくさいし、負担増になる可能性があるからです。
なので、そういう通知が来ることはあり得ます。
「(夫婦)2人で消費税の負担が(年間)50~60万円くらい増えるので、ちょっとこれは生活が厳しいなというレベルですね」
ん?
現時点で免税事業者の方は最初の3年間は2割特例が使えるので、
どんなに多くても一人当たり18万です。
※仕入税額控除がゼロで、年間売上高9,999,999円の人
ちょっと大げさですね。
1か月あたり15,000円ぐらいの増加で、生活が苦しくなる、、
可能性はありますかね。
携帯代とかどうなんでしょうかね。
サブスクサービスとか。
ここまでは夫婦でフリーランスの方の話です。
ここからは青果店のお話です。
取引先が農家さんでインボイス対応してもらえない場合のお話ですね。
今回、社長は取引先に対し、当面インボイス登録を求めない決断をしました。新たに負担となる消費税は年間およそ200万円にもなる計算です。
仕入税額控除を受けられないから、という理由ですね。
おそらくこういう会社たくさんあると思います。
これについてはきちんと説明をして、
インボイスに登録しないのであれば、
きちんと値下交渉すべきです。
今回は法整備で環境が大きく変わりますが、
つい最近のコロナもそうですが、
昔からこうだから、付き合いだから、は通用しない時代です。
柔軟に、流動的な対応が必須の時代です。
変化をおそれず、予測と分析を繰り返すしかないです。
決まっちゃったことをあーだこーだ言っても変わらないです。
楽しんで立ち向かいましょう。
楽せず楽しく生きましょう。
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